“人が獲れるオフィス”を作った、サーバーワークスの人材策

 「とにかく、人を獲れるオフィスにしたい」――。AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)専門のシステムインテグレーターであるサーバーワークスは2015年4月、それまで東京・江戸川橋にあった本社を飯田橋に移転した。移転作業を担当する社員に、代表取締役である大石良氏が伝えたほぼ唯一の要望が、冒頭の一言だった。

 AWSのパートナーとして最上位の「プレミア」に認定されるサーバーワークス。国内のクラウド活用が急速に進む中で、様々な企業から引き合いが相次ぐ。優秀な人材の確保は急務になっていた。

 オフィス移転時に重視したのも、このポイント。せっかく移転するのなら、採用力が高まるオフィスを作ろう。社員の志願を募ってオフィス移転のプロジェクトチームを作り、働き手にとって魅力的なオフィスを一から作り上げた(写真1)。

写真1●オフィス移転プロジェクトチームのメンバー
左から、クラウドインテグレーション部 技術1課の松本幸祐氏、サービス開発部 情報システム課の宮澤慶氏、シェアードサービス部 総務・経理課の大野麻理氏、シェアードサービス部 経営企画課の西川悠希氏
写真2●移転前のオフィス。オフィスだけでは、自社の魅力を伝えるのが難しかった
(出所:サーバーワークス)

 人材採用時には選考過程でオフィスツアーを実施し、自社の働き方を肌で感じてもらう。以前のオフィスでは言葉で説明する必要があったが(写真2)、「今は余計な説明なしで雰囲気が伝わる。応募者にとっても、自分に合うか合わないかがはっきり分かる」(シェアードサービス部 経営企画課 西川悠希氏)。

 オフィスそのものを自社のショールームとして活用し、優秀な人材を引き寄せる(写真3、写真4)。

写真3●新オフィスの一角。思い思いのスタイルで仕事をしている
写真4●明るく開放的な執務スペース

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