ITエンジニアの3人に1人が転職を視野、50歳以上の独立志向が急増している

ITエンジニア1万人の実態を徹底調査

 人材不足の状況が慢性化しているIT業界。ITエンジニアの年収やキャリア志向、やりがい、ストレス状況にその影響が表れている。年齢層によっても考え方は大きく異なる。IT人材のスキルキャリアを研究するNPO法人「ITスキル研究フォーラム(iSRF)」が国内で就業するITエンジニア1万228人を対象に実施した調査結果から、その実態が見えてきた。

 調査では、今後のキャリアについても尋ねた。最も多かったのは「今の会社でステップアップしていきたい」(35.0%、図4)。「今の仕事で築いたノウハウや人脈を生かして独立開業したい」「今の仕事でステップアップしていきたい。別の会社に移ることも視野に入れている」を選択した、転職を視野に入れている層は33.6%に上る。

図4 キャリアに関する意識の経年変化
「今の会社でステップアップ」が35%

 全体の傾向に大きな変化はない。「IT業界から離れたい」(4.3%)が前年より0.8ポイント減少し、調査を始めた2010年以降で最も小さくなった点が注目される。

 年齢層別に見ると、「今の仕事で築いたノウハウや人脈を生かして、独立開業したい」と回答した40~44歳で、キャリアに対する意識の変化が目立つ(図5)。前回の21.2%から13ポイント減少し、8.2%になった。2014年と比較しても2.1ポイント減っている。

図5 年齢層別に見たキャリアに関する意識
40代の意識に変化

 50~54歳(2015年は8.0%、2016年は15.5%、以下同)や、35~39歳(18.6%、22.7%)、55歳以上(5.3%、9.3%)では「独立開業したい」との回答が増加している。50歳以上でくくると、2015年の13.3%から2016年は24.8%と大きく伸びた。役職定年制度や定年退職で一つの役目を終えた層が、キャリアの選択肢として「経験を生かして独立を検討する」ケースがあると考えられる。

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