新参者4人がもの申す!ITベンチャートップが見た建設業界(後編)

建設系ITベンチャー4社座談会

前回からの続き

情報共有に「腰が重い」

建設業界への参入で障壁と感じた慣習や法律はありましたか。

 情報をシェアしてもらえないことでしょうか。とにかく、自社の情報を出すことを嫌う。「共有したほうがメリットが多いですよ」と説得しても、なかなか腰が重いのです。IT業界への不信感や不満もあるのでしょうが、もう少しオープンな姿勢で対応してほしい。

最適な設計・施工者を紹介
シェルフィー 呂俊輝社長(写真:都築 雅人)

 店舗の開店や改装を企画するクライアントに、全国の設計・施工事業者を紹介するウェブマッチングサービスを提供。2014年6月に設立。マッチングによる発注総額は年間約150億円。登録する設計・施工事業者は約300社で、会社の財務状況や過去の施工実績、経営者の人柄などを審査した約3000社から厳選している。マッチングは成果報酬で総工費の2.5~3%〔図1〕。

 
〔図1〕地方の設計・施工者を元請けに
シェルフィーが運営する発注者(クライアント)と設計・施工会社のマッチングサービス概念図。都市部のクライアントと地方の優良事業者を結ぶことを主眼に置く(資料:シェルフィー)

 地方の設計・施工事業者にとって登録のメリットは大きく、都市部の案件の獲得につながる。また、カスタマーサポートとしてコンペに求められる要件や見積額の算定などをシェルフィーが支援する。福井県の建設会社の古崎は、東京ではゼロだった受注をシェルフィーを通じて獲得。現在は売り上げの3割に当たる3億円を東京の案件から得ている。大手企業の下請けだった設計・施工事業者が、クライアントから直接発注を受ける元請けになれることも、サービス利用の動機となる。

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