震災復興から新たなフェーズに舵を切る、仙台の鈴木弘人設計事務所(後編)

Uターンのススメ、その2

前回からの続き

700件の災害公営住宅を担当

 だが、2011年の大震災で状況が一変した。日本建築家協会(JIA)宮城地域会の一員として応急危険度判定などを皮切りに、被災地の街づくりを支援。その後、事務所として、計画だけのものも含めて延べ約700件の災害公営住宅の設計を手掛けた。

 代表的なものが、宮城県の発注で14年に完成した山元町の災害公営住宅だ。「コミュニティロード」と呼ぶ路地を敷地中央に通し、住戸にアクセスする。これは、高齢者の見守り機能を期待したものだ。東松島市の高台移転では、拠点施設も手掛けた〔写真2〕。

〔写真2〕震災復興プロジェクトに尽力
鈴木弘人設計事務所による震災復興の例。宮城県山元町の新山下駅周辺地区に完成した第2 期災害公営住宅。コミュニティロードと呼ぶ路地を敷地中央に通した(写真:鈴木弘人設計事務所)
宮城県東松島市の高台移転に伴う野蒜市民センター・奥松島観光物産交流センター。16年に完成(写真:鈴木弘人設計事務所)

 さらに18年2月、石巻市で被災した旧門脇小学校を遺構保存するための公募型プロポーザルで、6社のJVを組んで選ばれた。「震災復興の仕事も落ち着き、あと2年すれば、ほとんどなくなるだろう。今後は若い設計者が魅力を感じる仕事を掘り起こしていきたい」と弘二代表は言う。

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