建築の職場では、労働時間と報酬に対する不満が山積しています。建築専門誌・日経アーキテクチュアが2016年11月から17年2月にかけて実施した読者アンケートでは、誌面に載せきれないほどの本音が寄せられました。一部を紹介します。

長時間労働で帳尻合わせ

小規模な設計事務所では、業務報酬が少ない分を長時間労働で補っているケースが多い。(60代、設計事務所)

仲間が病気に

午前9時に仕事を始めて帰るのは日付が変わる直前が当たり前だった。20代の経験としては本当によかったと思うが、仕事仲間がうつ病などで辞めていく姿も見てきた。(30代、設計事務所)

休憩と休暇が重要

日常の中でリフレッシュする休憩や2週間程度の休暇は大切だ。日々の仕事を効率的にこなせるようになるだけでなく、新しい視点の創出にもつながるからだ。(60代、その他)

給料は変わらず作業が増える

20~30年ほど前と比べると、報酬はそのままで作業量ばかりが増えている。(50代、設計事務所)

対価の低さが問題

労働環境や働きがいに対して求めているものは人によって異なる。それでも、仕事への対価が低く、良い技術者が育ちにくい環境となっている。(40代、設計事務所)

改善の動きも

現場の不満に対し、会社も環境改善の対応を急いでいます。

興味深いのは、会社の規模による対応の差です。例えば、長時間労働の防止策であれば、大手設計事務所や建設会社は、制度面から解決を図ろうとしています。一方、中堅設計事務所は、実務面の施策で大手以上の対応も目立ちます。

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調査:建築の専門雑誌「日経アーキテクチュア」が実施した。冒頭の「本音」は読者に対する調査で、2016年11月から2017年2月にかけて実施。547人から回答を得た。グラフ2点は、設計事務所と建設会社に対する調査で、2017年2月に実施、設計事務所35社と建設会社22社から回答を得た。回答率はそれぞれ15.3%と10.7%